タイの仏像の情報最前線

こんにちは、今日はタイの仏像についてです。

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以前、タイの仏像の手を設置する向きを質問させて頂き、日本では西側の壁が一般的と言う回答を頂きました。そこで今度は設置する部屋を夫婦の寝室にしようか、それとも私の書斎にしようかで迷っています。詳しい方、アドバイス宜しくお願いします。

日本では、基本的に仏像は、南向きに安置します。日本のほとんどの寺院は南大門が正門、当然のことながら主要構造物である金堂や講堂は南向きで、仏像も南向きに安置されてます。無論、例外はいっぱいありますよ。「北向き地蔵」はその典型です。結局ね、インドの北のヒマラヤ山脈のさらに北に、聖山須弥山がある、そこが世界の中心だ、そして須弥山上空が仏菩薩のおられる天がある・・・。インドの人はそう信じていたんです。だから、北を向いて拝むんです。西向きのお釈迦さんの仏像は、涅槃像です。これは、クシナガールでお亡くなりになった釈尊が、北枕西向きだったからです。北枕西向きになると、左側が上になるでしょう？心臓に負担がかからない楽な姿勢だったんだと思います。北枕になるのは、北の須弥山に足を向けない、という意味です。タイの人、涅槃像が好きです。西向きの涅槃像を安置するお堂は、必然的に西向きになる。だから西向きの仏像も多いのは確かですけれど、タイでは回廊に仏像を並べて安置しますから、坐像は東西南北、どの方向にも向いておられるよ。特定の方向に向ける、というのは、仏伝のなかで、誕生仏、降魔成道仏、転法輪仏、涅槃仏をどの方角に安置するか、ということと関わりがあるんだと思います。だけど、タイの仏像、立像では遊行仏が多いんですよね。日本で西側に安置されるのは、阿弥陀如来であることが多いです。お釈迦さんは北側に祀ります。だから、やはり南向き（北側）に飾られるべきだと思慮いたします。

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